NCVCの作者のページ

NCVCとは?

一言で言うとフリー(無料)のCAMソフトです.CADで製図した図形情報から工作機械を動かすためのNCコードを生成します.

一応基本的な機能は備えていますが,まだまだ発展途上です.いずれ「フリーでここまでできるのか」というくらいまでは(^o^)

簡単な使用方法

切削シミュレーション

NCコードの切削シミュレーションは,NCデータ(*.ncd)を開けばその切削パスが表示されます. デフォルトの拡張子は .ncd ですが,他の拡張子を設定することも可能です.

NCコードの生成

  1. CADでの作図
    • 切削したい線や円(弧)の軌跡,穴加工(実点または円)データを切削レイヤに
    • 工作機械の原点を示す円(中心が工作機械の原点を表す)を原点レイヤに
    • 上記2つのレイヤは必須です.その他必要に応じて
      • 加工開始時の移動パスを表す線または円は加工開始指示レイヤに
      • 切削途中の強制移動指示は移動レイヤに
    を作図し,それぞれのレイヤに名前を設定してください.以下はNCVCが読み込むデフォルトレイヤ名です.
    切削レイヤ:CAM
    原点レイヤ:ORIGIN
    加工開始指示レイヤ:なし
    強制移動指示レイヤ:なし
    コメント用文字レイヤ:なし
  2. DXF形式で保存してください
    DXFではそれぞれのCAD特有の情報が消える可能性があるので,念のためご使用のCAD独自の形式でも保存しておいてください. JW_CADの場合は,JW_CADのデータをそのまま読み込むアドインがあるのでDXFでの保存は必要ありません.
  3. NCVCでDXFを開きます
    正しく読むことが出来ればメニューから「NC変換」が選択できます.とりあえずそのままOKボタン
  4. 生成されたNCデータがシミュレーションされます。

3番にてデフォルトの切削条件(init.nci)を指定しましたが,もちろんそれぞれの加工条件に合わせて設定してあげてください. 切削条件ファイルはテキストファイルで保存されますので,それぞれの加工条件にあった複数の条件ファイルを作っておくと効果的です.

その他、注意点として

*1Ver1.00以降の形状認識処理を使えば,オフセット演算が可能になりました.
*2拡張NC生成機能(複数レイヤによる一括生成)を使えば,疑似2.5D切削(等高線切削)も可能です.
*3端点での一筆書きのみで,交点での線分割は行いません.


いまからはじめるNC工作第2版 好評発売中!
Amazon ほか
これで勉強してください.

<< 前のページに戻る