市販の赤外線リモコンで学生に RC 操作を体験させていましたが,赤白の 2 種類しか用意できなかったので混線が激しい. それはそれでおもしろいのですが,混線しないようなコントローラを格安で考えてみました.
4年生の創造設計プロジェクト(校内ミニロボコン)で大昔に赤外線通信をしていたことがあります. いまは XBee に切り替えていますが,その時の赤外線発光ダイオード OSIR5113A が少しあまっていたのでそれを流用しました. ちょうど波長が 940nm と Zumo の IR センサと合致してたのでよかったです. Zumo の IR センサの仕様は こちら から. 電流制限抵抗は,(5V−1.8V)/0.02A = 160[Ω] ですが,手元にあった 120[Ω] を採用しました. コントローラには,中華UNO(500 円)を使用しています.
赤外線通信にはさまざまなフォーマットがあることを知りました. それを簡単に利用するため,赤外線通信用の Arduino ライブラリ IRremote をインストールしました. 赤色リモコンは NEC フォーマットで送信されていたので,それを参考に送信側のプログラムを書きました. カスタマーコード(メーカ識別コード:サンプルのSENDID)を変更すれば,混線を防ぐことができます.
こちらは Zumo32U4 のスケッチ例にある RemoteControl を,上記の赤色リモコンに合わせて改変したものです.
指向性が強く Zumo を左右に動かすと通信が途切れることが頻繁にありました.動画でその様子がよくわかると思います. Zumo の受光部側は変えられないので赤外線LEDを増やすなど送信側で対応するしかありません. 少し残念な結果でした. 唯一の利点は,Zumo32U4 が持つ標準の機能でリモートコントロールできることです.